ニッセイ基礎研究所 金融研究部 准主任研究員 /渡邊 布味子
ニッセイ基礎研究所 金融研究部 准主任研究員 /渡邊 布味子
投稿日2020.11.27. /週刊金融財政事情 2020年11月30日号
コロナ禍による人々の不安は不動産市場にも影響を与えている。ホテルや商業施設の収益性が低下し、オフィスも収益低下の懸念が生じている。経済回復の予測は難しいが、停滞するセクターの収益が回復するまでには相当時間を要する見込みである。一方で、物流施設と住居には購入需要が集中しており、新たなバブルを生む可能性がある。市場参加者は、より物件を選別していく必要があるだろう。
わたなべ ふみこ
三菱UFJ銀行、総合不動産会社を経てニッセイ基礎研究所に入社。金融と不動産の実務に基づく知識と経験をもとに、不動産市場や不動産に関わる分野を分析している。不動産鑑定士、宅地建物取引士、不動産証券化協会認定マスター、日本証券アナリスト協会検定会員。