解説

サステナビリティー・リンク・ローンの現状と普及に向けた課題

借入人の企業価値向上と環境・社会課題解決の「リンク」がカギ

日本総合研究所 創発戦略センター/ESGリサーチセンター マネジャー /長谷 直子

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欧州を中心に急拡大しているサステナビリティー・リンク・ローン(SLL)だが、国内での実施例はまだ少ない。また、SLLでは、「野心的かつ有意義な」目標を設定することが求められるが、実際にどのように目標を設定したらよいか悩む企業は多い。そこで本稿では、国内での今後の普及に向けて金融機関が担うべき役割などについて提言するとともに、目標の設定方法の考え方について2020年5月に発表されたSLLのガイダンスなどをもとに解説する。

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はせ なおこ
京都大学大学院工学研究科修了後、日本総合研究所入社。企業のESG・サステナビリティーの取り組み評価などの業務に携わる。