解説

日本銀行と金融庁による邦銀の海外クレジット投融資の動向調査

先行きの不確実性に備えた適切なリスク管理が不可欠

日本銀行 前金融機構局 金融第1課 企画役(現政策委員会室) /別所 英実

日本銀行 金融機構局 前金融第3課 企画役(現金融第1課) /竹村 浩希

金融庁 監督局 銀行第一課 課長補佐 /平林 高明

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米欧では、レバレッジド・ローンと、これを裏付け資産とする証券化商品であるCLOの市場が拡大しており、本邦金融機関による保有残高も拡大してきた。昨年来、日本銀行と金融庁は、本邦金融機関による海外クレジット投融資の実態についてきめ細かく把握し、金融機関における適切なリスク管理を確保するとともに、その金融安定面への影響に関する適正な評価の共有を図ることを目的として、合同調査を行っている。本稿では、特にエクスポージャーの大きい大手行の投融資の規模や特徴について整理を行った。

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べっしょ ひでみ
07年日本銀行入行。ロンドン事務所、総務省出向などを経て、18年7月から金融機構局で大手金融機関に対するモニタリングを担当。現在、政策委員会室。早稲田大学政治経済学部卒、米タフツ大学大学院修了。

たけむら ひろき
04年日本銀行入行。金融市場局、内閣官房出向などを経て、18年7月から金融機構局で大手金融機関の国際業務に対するモニタリングを担当。現在、金融機構局金融第1課。早稲田大学政治経済学部卒、英ケンブリッジ大学大学院修了。

ひらばやし たかあき
12年金融庁入庁。旧総務企画局、旧検査局、財務省出向などを経て、19年7月から監督局で主要行等やネット系銀行を監督する部署にて勤務。東京大学法学部卒、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校大学院修了。