解説

コロナ本格化前ですら赤字や評価損が増加した地銀決算

21年3月期は与信費用を中心にさらに影響が大きい

和キャピタル 専務 /伊藤 彰一

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地域銀行の2020年3月期決算が出そろった。合算の当期利益は前期比12%減となり、赤字の銀行は6行増えて7行に増加した。また、前期は3行だった有価証券評価損を抱える地銀は、16行に拡大している。今年に入ってコロナショックが顕在化したが、地銀決算への影響は、むしろ21年3月期の方が与信費用を中心に大きいであろう。本稿では、21年3月期に向けた経営上の注目点を考察する。

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いとう しょういち
90年早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了(商学修士)。同年三菱総合研究所に入所、金融機関向け経営コンサルティング業務等に従事。07年スパークス入社、地銀関連業務等に従事。16年和キャピタルを共同創業、専務取締役(現職)。