特集中銀デジタル通貨の針路

日本におけるCBDC発行の効果と課題

1兆円超に上る現金コストの削減に寄与

日本アイ・ビー・エム プロモントリー事業部 ディレクター /森 剛敏

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主要6カ国(日本、英国、欧州、カナダ、スウェーデン、スイス)の中央銀行が今年1月に、デジタル通貨(CBDC=Central Bank Digital Currency)の活用可能性を評価するグループを設立すると発表した。今秋の報告書等の策定・公表に向け、4月以降に会合を重ねていく方針だ。すでに中国では、中国人民銀行がデジタル人民元の発行に向けて具体的な実証段階に入っているもようであり、カンボジアでも近く、CBDCが実装される見込みとなっている。本稿ではこうした動きを踏まえ、日本が今後、CBDCの発行をどのように進めていくべきかを模索してみたい。

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もり たけとし
慶応義塾大学卒業、三菱銀行(現三菱UFJ銀行)入行。資金証券企画部、ドイツ三菱銀行、海外企画部、企画部、総合リスク管理部、決済事業部を経て、監査法人トーマツ、プロモントリー・フィナンシャル・ジャパン、19年8月から現職。