解説

東芝の「シミュレーテッド分岐マシンTM」の可能性

組み合わせ最適化問題への高速処理能力が社会課題解決へと導く

東芝デジタルソリューションズ ICTソリューション事業部 金融・情報ソリューション技術部 部長 /船津 信之

東芝デジタルソリューションズ ICTソリューション事業部 金融・情報ソリューション技術部 主任(金融・情報ソリューション技術第二担当) /中村 康人

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東芝は、量子コンピューターの研究開発過程で、大規模な組み合わせ最適化問題を高速に解く新しいアルゴリズム「シミュレーテッド分岐アルゴリズム」を搭載した「シミュレーテッド分岐マシン™」を開発した。これまで高速に解くことが困難だった問題を短時間で解くことができる当該マシンは、海外有力科学誌でもほかの方式との比較で「世界最速」「世界最大」と認められ、金融分野を含め、広く社会課題の解決に資する可能性を秘めている。本稿では、開発に至る背景とその特長、問題の具体例、実用化に向けた課題、弊社の今後の取り組みなどについて解説する。

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ふなつ のぶゆき
91年東芝に入社。銀行向けの情報システムの企画提案を担当。現在は、銀行・証券・クレジット向けICTソリューションの企画提案を行う部門長を担当。

なかむら やすひと
主に証券会社向けの情報システムの企画提案を担当し、現在は、新規事業開発の推進を担当。