中央大学法科大学院 教授/東京財団 上席研究員 /森信 茂樹
中央大学法科大学院 教授/東京財団 上席研究員 /森信 茂樹
投稿日2017.11.06. /週刊金融財政事情 2017年11月6日号
シェアエコの経済規模が急拡大するなか、①恒久的施設のない外国のプラットフォーム企業(シェア事業者)に対して法人税課税が及ばない、②一部のシェア事業者においてサービス提供者・利用者への消費税に関する説明に不備がみられる、③サービス提供者の正確な所得把握が困難──といった課税問題が生じている。デジタル経済と税制という観点から、新たな経済発展の芽を摘まないように留意しつつ、公平で効率的な税制を構築するバランスのとれた対応が求められる。
もりのぶ しげき
50年広島生まれ。法学博士(租税法)。73年京都大学法学部卒、大蔵省入省。98年主税局総務課長、99 年大阪大学法学研究科教授、03年東京税関長、04年プリンストン大学で教鞭をとり、05年財務総合政策研究所長、06年に財務省を退官し、現職。10~12年政府税制調査会専門家委員会特別委員。
掲載号 /週刊金融財政事情 2017年11月6日号