解説

IR推進会議「取りまとめ」に対する疑問点

目的や主務官庁、面積規制などが推進法の趣旨に反している

国際カジノ研究所 所長 /木曽 崇

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今年8月、特定複合観光施設区域整備推進会議(以下、IR推進会議)から、わが国の将来のIR法制に関する「取りまとめ」が提出された。この取りまとめには、行政による多数の読み替えや曲解による"霞个関文学"が駆使されており、昨年12月に成立したIR推進法や、その審議過程で示された立法府の規制意図を正しく反映したものであるのか、はなはだ疑問である。本稿では、取りまとめに散見されるさまざまな問題点の一端を紹介する。なお、引用部分の傍線はすべて筆者による。

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きそ たかし
ネバダ大学ラスベガス校ホテル経営学部卒(カジノ経営学専攻)。米国大手カジノ事業者での内部監査職を経て帰国。2004年、エンタテインメントビジネス総合研究所へ入社、05年に早稲田大学アミューズメント総合研究所に一部出向。11年に国際カジノ研究所を設立し所長に就任。