特集いざ本番!金融仲介機能のベンチマーク

「取引先からの評価」は有用な独自指標となりうる

経営改善や成長支援等を通じて自行の生産性向上にもつなげよ

NSフィナンシャルマネジメントコンサルティング 常務執行役員 /田幡 和寿

新日鉄住金ソリューションズ 金融ソリューション事業本部エキスパート(コンサルタント) /安齋 裕子

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「金融仲介機能のベンチマーク」の適用開始から2年目を迎えた。この間、金融機関の取組みを顧客がどう評価しているかといった観点からの開示例はほとんどみられないが、本来、取引先の経営改善や成長支援は顧客からの評価を伴うものであり、それが金融機関の生産性(業績)向上にもつながるはずである。本稿では地銀によるベンチマークの開示状況を概観したうえで、取引先からの評価(CS評点)を独自指標としてベンチマークに組み込む方策を検討する。

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たばた かずひさ大手邦銀にて、グループ資本政策( 持株会社兼務)、経営企画、与信審査、営業統括、人事等を担当。07年から現職にて、コンサルティング部門を統括。カーネギーメロン大学経営大学院MBA。

あんざい ゆうこ
05年入社。銀行向け経営管理ソリューション等のソリューション企画・システム導入支援を実施。金融機関の財務関連情報を収集配信するサービスを企画運営。東京大学経済学研究科修了。