解説

銀行の投信窓販は、どこでつまずいたのか

国民の金融資産を平板的にとらえたことが停滞の真の原因

金融財政事情研究会 金融証券調査室 /佐山 雅致

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ここ数年、「銀行の投信窓販の低迷」が指摘されることは多い。当会の調べでは、投信窓販の販売額のピークは、大手行が2006年度、13~14年度、地方銀行が06年度であり、純資産残高のピークは、大手行・地方銀行ともに06年度終了時点であった。ピークをつけてから10年あまりがたつが、足もとでは低迷が続き、ふたたび回復する兆しは見られない。投信保有顧客口座数を見ても、大手行は10年度末時点の約298万7,000口座、地方銀行も同約329万口座が最も多く、以降は漸減傾向が続いており、投信窓販の行き詰まりは明らかである。

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