解説

新たな規制フレームとなる「レグテック3.0」の課題と方向性

日本版の民間中間的組織の登場に期待

NTTデータ経営研究所 金融政策ユニット アソシエイトパートナー /桑島 八郎

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レグテックとは、規制対応のデジタルトランスフォーメーションであり、金融機関にとって規制対応はこれまでのような「受け身」ではなく、「主体的」に取り組むべきイノベーティブな領域となっている。本稿では、デジタル社会における新たな規制フレームの構築を目指す「レグテック3.0」へのシフトについて、先進的な諸外国の状況を踏まえ、日本における課題と今後の方向性について論じる。

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くわじま はちろう
長期信用銀行、メガバンク、大手証券会社、外資系コンサルティングファームを経て現職。近年では、金融機関向けのデジタル戦略検討に加え、レグテックの推進支援、デジタルプラットフォーマーに係る規制の検討、Society5.0におけるガバナンスの検討など、デジタル社会の実現に向けたプロジェクトに従事。