前金融庁 総務企画局 総務課国際室 課長補佐/現有限責任監査法人トーマツ金融インダストリーグループマネージャー /富田 昇
前金融庁 総務企画局 総務課国際室 課長補佐/現有限責任監査法人トーマツ金融インダストリーグループマネージャー /富田 昇
日本銀行 金融機構局 国際課 企画役 /谷口 健
投稿日2018.02.12. /週刊金融財政事情 2018年2月12日号
バーゼル銀行監督委員会(バーゼル委)は、内部格付手法採用行の信用リスクアセット計測において、銀行が保有する資産のリスクの違いでは必ずしも説明がつかない差異が大きいとの分析結果等をふまえ、内部格付手法に係る見直しに合意した。具体的には、モデル化になじまない資産クラスに対する内部モデルの利用を制限すると同時に、引き続き内部モデルを利用できる場合でも、リスクパラメータ(インプット)に対する下限(フロア)を修正。さらには、各種内部モデル手法により算出された銀行のリスクアセットが、全体としてバーゼル規制の標準的手法の枠組みで計算されたリスクアセットの72.5%を下回らないようにする補完的措置(資本フロア)が導入されることになった。
掲載号 /週刊金融財政事情 2018年2月12日号