解説

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企業分析や経営高度化に生きるスキルマトリックスの「標準化」

相関関係が推定される取締役のスキルと企業パフォーマンス

野村総合研究所 金融ITイノベーション 事業本部 データサイエンティスト /田村 光太郎

ユーザベース /野中 賢也

投稿日2025.08.22. /週刊金融財政事情

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近年、企業と投資家のエンゲージメントを支える開示資料で、経営陣に関する人的評価が重視される傾向が強まっている。しかし、企業の経営体制の可視化に用いられるスキルマトリックスは比較可能性に課題があり、客観的評価のためには構造化・標準化が不可欠である。本稿では、上場企業の取締役が保有するスキルと企業のパフォーマンスとの関係について分析した上で、スキルマトリックスの企業間比較や取締役選任、人的資本経営への応用可能性を展望する。

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たむら こうたろう
金融・経済情報の分析や自然言語処理の研究開発をはじめ、金融機関におけるアナリティクスや機械学習の各種案件、クオンツ分析に従事。複雑系や計算社会学が専門。人工知能学会、言語処理学会に所属。

のなか けんや
機械学習エンジニア、データサイエンティストとして、自然言語処理アルゴリズムの研究開発やスタートアップ領域の経済情報分析に従事。筑波大学大学院システム情報工学研究群博士後期課程に所属し、機械学習技術を利用した社会情報領域の研究を行う。