特集重要性増す東南アジア戦略

3メガバンクの東南アジア戦略、収益拡大のカギはリテール強化

質・量ともに大きく先行するMUFG、追う2行はローカルバンク化の進捗等が課題

野村証券 エクイティ・リサーチ部 パンアジア銀行・金融リサーチヘッド /高宮 健

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3メガバンクともに成長著しい海外市場に進出する重要性が高まっている。中でも総人口が多く、年齢構成が若い東南アジア市場は、中長期的にも高成長が見込め、開拓の余地が極めて大きい。そうした中で、MUFGは、東南アジアの主要な成長ドライバーとなりうるタイやフィリピン、インドネシアなどで大手地場銀行の買収を着実に実行しており、質・量ともにほかを圧倒する。今後、東南アジアで中産階級層が拡大する中、3メガともに、ローカルバンク化を通じてリテールビジネスをいかに強化していくかが課題となる。

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たかみや けん
92年慶應義塾大学法学部卒、同年東京銀行入行(横浜支店配属)。スペイン留学(サラマンカ大学、バルセロナ大学)・勤務等を経て、00年に野村アセットマネジメント入社。その後、クレディ・スイス・ファースト・ボストン証券、みずほ証券を経て、09年に野村証券入社。