解説

ポスト適温相場下におけるアクティブ運用の選別ポイント

インセンティブと運用制約をコントロールできている運用会社に注目すべき

オービス・インベストメンツ 社長 /時国 司

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長らく続いた適温相場のなかで、運用報酬の低いパッシブ運用が成果をあげ、運用方法の選択について熟考する必要性も薄れていた。しかし、株式運用のすべてをパッシブ運用に託してしまって良いのだろうか。長期的にはパッシブ運用を上回るパフォーマンスを示すアクティブ運用ファンドも存在する。そのため、こうした優れたファンドを運営する運用会社をどのように選別するかも大切になってくる。適温相場終焉の兆しも指摘されるなか、今後、アクティブ運用ファンドの存在感が増す可能性は否定できない。

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ときくに つかさ
ゴールドマン・サックス証券戦略投資部およびベインキャピタルにおいて、7年間プライベート・エクイティやディストレスト資産等への投資業務に従事。12年にロンドン・ビジネス・スクールにてMBA修了(LondonBusinessSchoolScholarを取得)。その後、OrbisInvestmentに参画し、ロンドンや香港勤務を経て、16年から同社日本法人(オービス・インベストメンツ株式会社)代表取締役社長に就任。著書に『あるべき私的整理手続の実務』(民事法研究会・共著)。