特集点検 相場リスク

レバレッジ系ETFとそのリバランスが先物市場に与える影響

個人投資家による投機ニーズがボラティリティの拡大をもたらす

帝塚山大学 経済学部 教授 /志馬 祥紀

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近年、わが国の証券市場ではレバレッジETFに代表される、デリバティブを組み入れた上場投資信託(ETF)が活発に取引されている。これらETFは株価指数先物取引を投資対象とすることで、株価指数の日中変動の複数倍のリターンを実現している。この結果、投資家はハイリスク・ハイリターンの投資が容易になる一方、特定の時間帯における先物市場、ひいては株式市場のボラティリティが拡大している側面もある。本稿では、レバレッジ系ETFの商品性や投資家行動をふまえて、その先物市場への影響について述べる。

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しま よしのり
71年生まれ。02年大阪大学大学院国際公共政策研究科修了。大阪証券取引所、大阪国際大学を経て現職。