帝塚山大学 経済学部 教授 /志馬 祥紀
帝塚山大学 経済学部 教授 /志馬 祥紀
投稿日2018.03.19. /週刊金融財政事情 2018年3月19日号
近年、わが国の証券市場ではレバレッジETFに代表される、デリバティブを組み入れた上場投資信託(ETF)が活発に取引されている。これらETFは株価指数先物取引を投資対象とすることで、株価指数の日中変動の複数倍のリターンを実現している。この結果、投資家はハイリスク・ハイリターンの投資が容易になる一方、特定の時間帯における先物市場、ひいては株式市場のボラティリティが拡大している側面もある。本稿では、レバレッジ系ETFの商品性や投資家行動をふまえて、その先物市場への影響について述べる。
しま よしのり
71年生まれ。02年大阪大学大学院国際公共政策研究科修了。大阪証券取引所、大阪国際大学を経て現職。
掲載号 /週刊金融財政事情 2018年3月19日号