特集点検 相場リスク

株価下落が示唆する「適温相場」での投資家行動の反動

低インフレ予想が覆され、ポジションの巻き戻しが顕現化

日本銀行 金融市場局 企画役補佐 /八木 智美

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「インフレ率は大きく上昇しない」という予想に支えられ、低ボラティリティ・低金利の「適温相場」下で過度なリスクテイクというべき投資が積み上がっていたが、本年2月初旬の国際的な株価下落は、その巻き戻しが一部顕現化したものと言える。米欧で金融政策の正常化が進展・視野に入っていくもとでは、今回の株価下落局面で確認されたポジションの偏りや、その反動の大きさを教訓の一つとして生かすことが重要であろう。

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やぎ ともみ
06年日本銀行入行。金融機構局、調査統計局、内閣府( 出向)などを経て、15 年から金融市場局にて金融市場動向全般に関する情勢判断・調査などに従事。