地銀の2019年9月期決算で、与信費用の増加が鮮明になった。その要因を探ると、クレジットサイクルの変化や粉飾決算の増加、誤った事業性評価、自己査定(資産査定)の弛緩、越境貸出の増加、検査マニュアル廃止前の保守的な引当運営など、多様な事情が絡み合っていることがわかる。地銀のコア業務純益が落ち込む中で、これ以上の与信費用の増加は当期利益に大きな影響を与えるほか、増加傾向にあった越境貸出にもブレーキがかかりそうだ。
地銀の2019年9月期決算で、与信費用の増加が鮮明になった。その要因を探ると、クレジットサイクルの変化や粉飾決算の増加、誤った事業性評価、自己査定(資産査定)の弛緩、越境貸出の増加、検査マニュアル廃止前の保守的な引当運営など、多様な事情が絡み合っていることがわかる。地銀のコア業務純益が落ち込む中で、これ以上の与信費用の増加は当期利益に大きな影響を与えるほか、増加傾向にあった越境貸出にもブレーキがかかりそうだ。