解説

トルコ危機がもたらす新興国市場へのインパクト

トルコ固有の問題より米金利上昇に注意が必要

ソニーフィナンシャルホールディングス シニアエコノミスト /渡辺 浩志

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トルコリラの急落が新興国通貨危機のトリガーになるとの警戒感が高まっている。しかし、リラ安はトルコ固有の問題に起因しており、他の新興国通貨へ伝染する筋合いの話ではなさそうだ。また、対トルコ与信の多い欧州系銀行の経営悪化などで国際金融市場の混乱につながることもないだろう。むしろ重要なのは、米国の金利上昇による新興国からの資金引き揚げである。

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わたなべ ひろし
99年大和総研入社。以後、内閣府政策統括官室(経済財政分析・総括担当)、SMBC日興証券にてエコノミスト業務に従事。17年1月より現職。