UBS証券 調査本部 シニアアナリスト /伊奈 伸一
UBS証券 調査本部 シニアアナリスト /伊奈 伸一
投稿日2018.08.06. /週刊金融財政事情 2018年8月6日号
金融サービスにおけるデータの活用余地は大きい。ただし、その担い手は既存の金融機関に限らない。より多様なデータを扱っているネット企業のほうが良いサービスを提供できることも想定される。ただ、データポータビリティーの導入など、データを巡る規制環境の変化の可能性や、日本人のプライバシーに敏感な国民性などに鑑みると、金融機関がこれまで築き上げてきた「信用」は、データ社会においても大きな強みになりうると考える。
いな しんいち
97年一橋大学経済学部卒、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。みずほフィナンシャルグループ主計部、ゴールドマン・サックス証券、クレディ・スイス証券を経て、11年9月から現職。
掲載号 /週刊金融財政事情 2018年8月6日号