特集社会を変えるデータ利活用

第四次産業革命でデータポータビリティーは不可欠なものに

EUでは、個人主導型のデータ利活用を促すGDPRを制定

東洋大学 経済学部総合政策学科 准教授 /生貝 直人

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2018年5月適用のEU一般データ保護規則(GDPR)で導入された「データポータビリティー」の権利は、データを独占的に保有している「GAFA」などITプラットフォーム企業への対抗策であり、個人主導型のデータ活用を促すものである。サイバー空間と現実社会が高度に連動するこれからのデジタル社会においては、データを移転できない弊害は大きい。データポータビリティーの重要性は増すばかりであり、不可欠な権利となることは間違いない。

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いけがい なおと
12年東京大学大学院学際情報学府博士課程修了、社会情報学博士。12年国立情報学研究所特任研究員、14年東京大学附属図書館特任講師、16年情報通信総合研究所研究員を経て18年から現職。経済産業省・総務省「データポータビリティーに関する調査検討会」ほか、政府検討会の委員を務める。