特集店舗革新「最適化を急げ」

経営戦略としての店舗統廃合の進め方

越境出店重視の拡散から、整理集約への転換を急げ

三菱UFJリサーチ&コンサルティング 金融戦略室プリンシパル /杉山 敏啓

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地域金融機関による本店所在地外への越境出店は、マイナス金利政策の影響による営業店業務の収益性低下や金融仲介機能ベンチマークによる地元貢献重視の方向性などを受けて、今後はトーンダウンを余儀なくされよう。メガバンクが打ち出している国内営業拠点削減の流れが、人口減少に対する危機感が相対的に強い地域金融機関に広がることは必至であろう。本邦金融機関では、経営戦略としての店舗統廃合が重要テーマになる。

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すぎやま としひろ
三和総合研究所、三和銀行事業調査部、UFJ総合研究所主任研究員、三菱UFJリサーチ&コンサルティング金融戦略室長を歴任。江戸川大学経営社会学科ならびに埼玉大学大学院博士後期課程経済経営専攻にて金融機関研究にも携わる。主著に『銀行の次世代経営管理システム』(金融財政事情研究会)など。