金融評論家 /来門 鐘
長引く低金利やフィンテックの台頭などにより、銀行のビジネスモデルが曲がり角に立っている。今のままのビジネスモデルで銀行業を続けても、いずれは業容の規模を支えられず、さらには社会ニーズにも応えられずに行き詰まろう。そうなる前に銀行は、肝心の金融仲介という固有業務への取組みをあらためて強化し、銀行本来の存在意義を取り戻すべきだ。
らいもん しょう
メガバンクに長年勤務し、主として資産運用・投資銀行分野に携わった後、地銀、ネット金融等を経て、現在フリーの評論家として活動。
掲載号 /週刊金融財政事情 2018年5月28日号