マネーフォワード 取締役 /瀧 俊雄
米欧では「チャレンジャーバンク」と称される新たなプレーヤー群の台頭が金融産業の重要な変化点として注目されている。例えば、4大銀行が個人預金の7割以上を押さえる寡占状態の英国では、チャレンジャーバンクが新規サービスの利便性を武器に存在感を発揮しつつある。各国の状況を取り上げ、この新たな業態がフィンテック政策や金融制度に対して持つ示唆を考察してみたい。
たき としお
04年慶應義塾大学経済学部卒、野村証券入社。野村資本市場研究所で家計行動などの研究業務に従事。野村ホールディングスの企画部門を経て、12年マネーフォワードの設立に参画。経済産業省「産業・金融・IT融合に関する研究会」に参加。金融庁「フィンテック・ベンチャーに関する有識者会議」メンバー。
掲載号 /週刊金融財政事情 2018年5月28日号