特集検査マニュアル廃止後の金融行政

金融検査マニュアル廃止後の融資業務のあるべき姿

20年にわたる検査マニュアル対応で失ったものを取り戻せ

金融コンサルタント /大内 修

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金融機関は約20年間にわたり、検査官の意見等を詳細・忠実に反映しながら格付・自己査定等審査諸規定や関連システムを磨き続け、金融検査マニュアル対応型の融資ビジネスモデルを構築してきた。だが、ホワイトペーパーで2019年4月に金融検査マニュアルを廃止することが打ち出されており、金融機関には融資業務の再構築が求められている。本稿では、金融検査マニュアル廃止後の融資業務のあるべき姿を考察する。

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おおうち おさむ
三菱銀行(現三菱UFJ銀行)入行、業務開発部長、理事個人部長等を歴任。ダイヤモンドリース(現三菱UFJリース)常務取締役企画部長、三菱電機クレジット代表取締役、MMCダイヤモンドファイナンス代表取締役を経て、12年から現職。