特集新冷戦 米中相克の行方

中国が米国を凌駕するための条件

米国との共存共栄なら中国経済は安定成長、新冷戦突入なら両国経済は共倒れへ

ニッセイ基礎研究所 経済研究部 上席研究員 /三尾 幸吉郎

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米中貿易協議は4月上旬までに開催見込みの首脳会談で合意に至りそうだ。しかし、安全保障問題が横たわっているため、米中対立はその後も残る。科学技術力が勝負のポイントとなることから、米国は昨年8月に2019年度の国防権限法などを成立させ、科学技術の流出阻止に動いた。中国の科学技術力は着実に向上しているものの、現時点では米国に遠く及ばないため、米国との交流が途絶えると中国の経済発展が頓挫するおそれがある。

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みお こうきちろう
82年日本生命保険入社、ニッセイアセットマネジメント、米国パナゴラ投資顧問派遣を経て09年ニッセイ基礎研究所、13年7月から現職。日本証券アナリスト協会検定会員。