特集拡がる銀行の業務範囲

「5%ルール」の改正で、多様な企業支援が可能に

事業再生、事業承継の円滑な促進を期待

西村あさひ法律事務所 パートナー弁護士 /柴原 多

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今年2月に開催された内閣府の規制改革推進会議において、地方創生のための規制・制度改革の一環として、地方銀行が十分な資金提供や事業再生、事業承継の役割を果たせるように出資規制緩和の検討を行うこととなった。議論を踏まえ、6月をメドに首相へ答申を行う予定とされる。本稿では、出資規制の趣旨や規制緩和の歴史を確認するとともに、規制緩和の必要性などについてあらためて検討したい。

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しばはら まさる
96年慶應義塾大学法学部卒。99年東京弁護士会登録。M&A案件、訴訟案件、事業再生案件などを担当。M&A案件は大型案件から中小企業案件・事業承継案件にも対応。事業再生案件は、法的整理(山一証券破産管財事件・日本航空会社更生申立事件ほか)や多数の私的整理(事業再生ADR案件・第三セクター案件を含む)に関与。