特集年金問題再浮上!

変化する公的年金の役割と課題

マクロ経済スライドが団塊ジュニア世代に直撃、問われる老後の対策

慶應義塾大学 経済学部 教授 ファイナンシャル・ジェロントロジー研究センター長 /駒村 康平

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マクロ経済スライドの影響で、とりわけ非正規労働者の多い団塊ジュニア世代の公的年金水準の低下が危惧される。短時間労働者への厚生年金の適用拡大といった制度改革にとどまらず、60代後半の継続就業の促進、私的年金の拡充といったほかの政策とも連動させていく必要がある。

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こまむら こうへい
95年慶応義塾大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。博士(経済学)。09~12年厚生労働省顧問。10年から社会保障審議会委員、12~13年社会保障制度改革国民会議委員、18年から金融庁金融審議会市場ワーキング・グループ委員。著書に『年金はどうなる』(岩波書店)、『最低所得保障』(同)、『日本の年金』(同)、『社会政策』(有斐閣)など。受賞歴は、日本経済政策学会優秀論文賞、生活経済学会奨励賞、吉村賞、生活経済学会賞など。日本経済政策学会副会長、生活経済学会副会長。