解説

低金利下で注目度が増す中国債券市場の現状と可能性

外債運用のラストリゾートとして、無視しえない存在に

みずほ証券 グローバル戦略部 /村松 健

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米国の金利環境などを背景に、中国本土の債券市場(以下、中国債券市場)がラストリゾートとして注目されている。昨年開通した債券通の利用が本格化し、日系金融機関も債券通に係る仲介ライセンスを取得した。各種債券インデックスへの中国債券の組入れも見逃せない動きであろう。今年5月には李克強首相が来日し、日本へのRQFII(人民元適格外国機関投資家)枠2000億元の付与などが実現した。良好な日中関係を背景に、人民元建て金融ビジネスの成長を国際金融都市としての東京の機能向上につなげる取組みが望まれる(注1)

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むらまつ けん
96年日本興業銀行に入行。富山支店、業務部、証券部、広島営業部を経て、15年12月から現職。著書に『銀行実務詳説証券』(共著、金融財政事情研究会)、『NISAで始める「負けない投資」の教科書』(共著、東洋経済新報社)、『中国債券取引の実務』(共著、金融財政事情研究会)。日本財務管理学会所属。