特集スルガ銀行虚飾の果て

活路が隘路になった今、残された道は限られている

インタビュー

S&Pグローバル・レーティング・ジャパン シニアディレクター /吉澤 亮二

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スルガ銀行虚飾の果てスルガ銀行「全国型リテールバンク」というビジネスモデルは、生き残るための必然だった。だが、そのビジネスモデルが頓挫したいま、スルガ銀行はこれから困難な道をたどることになろう。投資物件ローンを巡っては、スルガ銀行がどの程度の引当てを積むかが焦点になっている。その結果、国内基準行ではあるが自己資本比率8%を維持できるかどうかが重要なメルクマールになろう。8%を割るようなことがあれば顧客不安が増し健全な取引先や預金者を失うリスクが高まる。スルガ銀行が生き残る前提として最も大事なことは、顧客がスルガ銀行をどう見るかだ。顧客の信頼回復が第一であり、ビジネスモデルを模索するのはその後だ。

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