解説

ESG投資を巡る最近の潮流と日本が抱える課題

日本はESG投資のフレームワークづくりに積極的な関与を

国際大学研究所 IUJリサーチフェロー /阿由葉 真司

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地球温暖化防止や持続可能な社会に係る世界的な関心の高まりを背景に、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)といった要素を基に投資先を評価するESG投資が、欧米の機関投資家を中心に広がっている。同時に、企業のESG関連情報開示のあり方も国連や欧州などの中央銀行において議論が進められている。巨額な資金を運用する年金基金などがESG関連情報を基に投資銘柄を評価することは、ESG情報の開示の質が企業価値に影響を与えることを意味する。本稿では、世界的なESG投資のトレンドとその対応について解説する。

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あゆは しんじ
日本開発銀行(現日本政策投資銀行)、国際協力銀行を経て、現在は世界銀行勤務。米マサチューセッツ工科大学(MBA)卒、東京大学大学院国際協力学後期博士課程在学中。金融システムの持続可能性(含むESG投資)や中小企業の国際化について研究中。