国際カジノ研究所 所長 /木曽 崇
IR整備法が昨年7月に成立し、区域認定を目指す各自治体やカジノ施設などを運営する民間事業者の動きが活発化してきた。一方で、今春の統一地方選を控え、IR推進に一枚岩となれない「地政学的リスク」も指摘されている。国の定める法的要件は厳しく、その目的も当初から変遷しているかにみえる。そこで本稿では、現時点における自治体、国、民間事業者それぞれの課題を整理し、区域認定へ向けたハードルの「可視化」を試みたい。
きそ たかし
ネバダ大学ラスベガス校ホテル経営学部卒(カジノ経営学専攻)。米国大手カジノ事業者での内部監査職を経て帰国。04年エンタテインメントビジネス総合研究所入社、05年に早稲田大学アミューズメント総合研究所に一部出向。11年に国際カジノ研究所を設立し、所長に就任。
掲載号 /週刊金融財政事情 2019年3月11日号