マネックス証券 執行役員 /大槻 奈那
マネックス証券 執行役員 /大槻 奈那
投稿日2019.02.11. /週刊金融財政事情 2019年2月11日号
厳しい収益環境の中で、銀行の余資運用における高リスク市場への投資が活発になっている。しかし、ゾンビ企業の増加、コベナンツ(財務制限条項)の緩和、CLO(ローン担保証券)の拡大など、市場の〝ゆがみ〞が目立ってきた。邦銀も投資信託などを通じたリスクテイクを拡大しているが、その管理には不安が残る。次の危機を回避し、市場の正常化を図るためには、邦銀が担う役割も大きそうだ。
おおつき なな
東京大学卒、ロンドンビジネススクールにてMBA取得。現在、一橋大学大学院(ICS)博士課程後期在学。S&P、UBS証券、メリルリンチ日本証券等を経て現職。名古屋商科大学大学院教授、二松學舎大学客員教授兼務。
掲載号 /週刊金融財政事情 2019年2月11日号