解説

CX戦略の導入により「顧客本位の業務運営」実現を

顧客の受取価値と企業の収益、双方の向上を目指す

野村総合研究所 金融ITイノベーション事業本部 金融DXビジネスデザイン部 上級研究員 /田中 達雄

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金融庁が2017年3月に「顧客本位の業務運営」に関する原則を公表し、企業収益のためであれば、顧客が不利益を被っても構わないといった行為を抑制するよう促した。しかし、その後も、「顧客本位の業務運営」とはかけ離れた金融機関の行為が世間の耳目を集めている。こうした状況に鑑みると、顧客本位の業務運営の実現には、海外で注目されるCX戦略の導入が不可欠だ。そして、CX戦略を企業経営として確立・定着させるには、日本の金融機関にふさわしい顧客ロイヤルティー指標と管理手法を取り入れることが求められよう。

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たなか たつお
00年野村総合研究所入社。ITアナリストとして従事。18年4月から金融機関向けのCX専門アナリスト兼コンサルタントとして従事。その他専門は、サービスデザイン、UI/UXデザイン、人工知能の活用、APIエコノミーなど。