インターネットプラス研究所 所長 /澤田 翔
インターネットプラス研究所 所長 /澤田 翔
投稿日2019.06.10. /週刊金融財政事情 2019年6月10日号
日本におけるQRコードや非接触通信を用いたスマートフォン向け決済サービスは、これまでレジや自動販売機の決済手段の一つとして展開しており、クレジットカードや電子マネーと同列に取り扱われてきた。一方、中国では決済の前後にある事前予約やオーダー、再訪促進などの機能を取り込み、スマホ上で購買体験全体を高度化させるSaaS(注1)市場が成長を見せている。こうしたサービスの具体例を取り上げるとともに、決済事業者とSaaS市場をとりまくエコシステムを俯瞰する。
さわだ しょう
09年慶應義塾大学環境情報学部卒。複数のITスタートアップ企業のローンチからエグジットまでを経験し、17年独立。テクノロジー企業やコンサルティングチームへの経営アドバイス、設計レビュー、プロトタイプの開発を請け負っている。世界の決済サービスやニューリテール(インターネットを中心にとらえた小売業)などのデジタルトランスフォーメーション事情に造詣が深い。18年にインターネットの社会実装をテーマにした「インターネットプラス研究所」を設立。連絡先:sho@swdp.co.jp
掲載号 /週刊金融財政事情 2019年6月10日号