解説

マーケットメイク制度の導入で変わる東証ETF市場

流動性を一層促し、機関投資家にも「使える」市場へ

東京証券取引所 株式部 株式総務グループ /岡崎啓

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ETF市場は世界中で拡大を続けているが、日本市場では長らく流動性の不足が課題だった。その改善を狙い、2018年7月には日本のETF市場で初めてマーケットメイク制度が導入された。スプレッド(売り買いの価格差)の縮小や売買高・残高の上昇は見られたものの、機関投資家からはより大きな注文サイズ・高い流動性への要望が寄せられた。そこで19年4月から、一部の銘柄で1億~10億円の注文提示義務を課すよう制度の見直しが行われた。

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おかざき けい
07年早稲田大学政治経済学部卒、東京証券取引所に入社。派生商品部やコロケーション推進室、マーケット営業部などを経て13年から現職。ETFにおけるマーケットメイク制度の構築や見直しを担当している。