特集結果が問われるガバナンス改革

「攻め」と「守り」を超えた一体的なガバナンス強化が肝要

価値創造のために取り組む全社的リスクマネジメントと内部統制

東京都立大学大学院 経営学研究科 教授 /松田 千恵子

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コーポレートガバナンスの議論において、「攻め」と「守り」は対立概念として語られることが多い。しかし両者は表裏一体であり、切り離せない一つのシステムである。成長投資を志向し、リスクテイクを促すほど、リスクを統合的に捉える全社的リスクマネジメントと、内部統制の実質化も重要性を増す。本稿では、これらに加えて機関設計の在り方にも触れながら、「攻め」と一体で進めるべき「守り」の強化について考察する。

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まつだ ちえこ
日本長期信用銀行にて国際審査、海外営業等を担当後、ムーディーズ・ジャパン格付けアナリストを経て、コーポレイトディレクション、ブーズ・アレン・アンド・ハミルトンでパートナーを務める。著書に『ファイナンスの理論と実務』(金融財政事情研究会)など多数。東京外国語大学外国語学部卒、仏国立ポンゼ・ショセ国際経営大学院経営学修士、筑波大学大学院企業科学専攻博士課程修了。博士(経営学)。