特集日銀「政策金利1.0%」のインパクト

金融経済構造のレジーム変化の影響を受ける中立金利

政策運営を通じて徐々に見えてくる金利水準の輪郭

一橋大学経済研究所 教授 /中島 上智

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日本銀行が利上げをするたびに「中立金利に向け、いかなる利上げペースになるのか」といった議論が市場やメディアで繰り返される。しかし、中立金利とは「政策当局があらかじめ知っているゴール」ではない。特に経済金融構造にレジーム変化が起きているとき、中立金利の水準も変わる。中立金利とは「実際の金融政策運営を通じて徐々に輪郭が見えてくる」性質を帯びていることを忘れてはならない。

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なかじま じょうち
06年東京大学大学院修士号(経済学)、12年米デューク大学大学院博士号(統計学)取得。日本銀行や国際決済銀行で勤務し、22年から現職。近著に『一度読んだら絶対に忘れない金利の教科書』(SBクリエイティブ)。