特集転機を迎えた地銀の資産形成ビジネス

NISA普及は踊り場状態に、地銀はこの状況を好機と捉えよ

NISA制度の経緯・現状を踏まえて新たに描くべき戦略の糸口

ニッセイ基礎研究所 金融研究部 主任研究員 /前山 裕亮

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新NISA(少額投資非課税制度)について、制度の普及は進んだが口座開設は鈍化してきており、旧制度からの未稼働口座もそのままになっている。未利用者の理由は「分からない」「面倒」が大半を占め、ネットチャネル中心の普及が踊り場に差し掛かっていることがうかがえる。こうした状況は、もともと多くの家計と深く長いつながりを持っている地域銀行にとって好機到来である。給与口座などの接点を活用し、対面でのきめ細かなNISA活用をはじめとする資産運用のトータル・サポートをリテール戦略の核とすべきだ。

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まえやま ゆうすけ
大和総研、大和証券キャピタルマーケッツ(現大和証券)、イボットソン・アソシエイツ・ジャパンを経て、14年ニッセイ基礎研究所入社、22年から現職。株式市場や投資信託といった資産運用の調査、分析に従事。