特集難局に直面する中央銀行

〈インタビュー〉不確実性が高まる世界経済で難しいかじ取りを迫られる各国中銀

日銀は政策運営を巡る消極姿勢を改め、市場に真摯に向き合え

日興リサーチセンター 理事長 /山口 廣秀

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世界的な地政学リスクの高まりとインフレ圧力が続くなか、各国中央銀行の政策対応が難しい局面を迎えている。とりわけ日本銀行は、物価上昇率が2%を超える状況が長期化する中でも、今年1月に政策金利を0.5%に引き上げた後は利上げになかなか踏み切れず、米欧との政策姿勢の違いが鮮明になりつつある。足元では、米連邦準備制度理事会(FRB)がドナルド・トランプ政権による政治的介入圧力にさらされ、適切な政策判断に支障をきたす恐れもある。各国中銀を取り巻く環境が厳しさを増すなか、2008~13年に日銀副総裁を務めた日興リサーチセンター理事長の山口廣秀氏に各国中銀の金融政策の課題について聞いた。(編集部)

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やまぐち ひろひで
74年東京大学経済学部卒、日本銀行入行。高松支店長、企画局長、理事などを経て、08年10月副総裁。13年3月退任。同年7月から現職。