特集会計不正 終わりなき戦い

不正の予兆検知やリスク管理で「必要条件」となるAI利用

AIエージェントの導入による自動処理で、暗黙知を形式知化へ

瓜生・糸賀法律事務所 弁護士・弁理士 /長野 聡

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

企業におけるAIエージェントの導入は今年、爆発的に広がっている。AIエージェントは業務効率化だけでなく、悉皆的に収集した事実と多様な組織内外データに基づく推論が可能であることから、内部統制・リスク管理分野でこそ極めて有効だ。これまで金融機関において、主にベテランの暗黙知に依拠してきた粉飾決算・会計不正などの検知や予兆管理の分野では今後、その効用と限界を知って導入することが不可欠になろう。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

ながの さとし
86年日本銀行入行。18年弁護士登録。20年弁理士登録。訳注書に『現代語訳 銀行業務改善隻語』(近代セールス社)。