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市場監視機能の強化へ、監視委が建議で示した網羅的な課題認識

足元の環境に合致したインサイダー規制や課徴金水準などの再検討を

証券取引等監視委員会事務局 総務課 市場監視戦略分析官 /平岡 泰幸

投稿日2025.08.08. /週刊金融財政事情

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6月20日、証券取引等監視委員会は、内閣総理大臣と金融庁長官に対し、市場監視機能の強化に向けた建議を行った。監視委において3年ぶりとなった今回の建議では、市場監視における諸課題について検討を求めた。直近の事例を通じて新たに認識された課題に加え、従前から問題意識はあったものの、あらためて課題として顕在化してきたものなどを網羅的に対象としている。本稿では、建議に至った背景と求める見直しの内容について解説する。

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ひらおか やすゆき
99年金融監督庁入庁、証券取引等監視委員会事務局特別調査課総括課長補佐、同証券検査課特別検査官等を経て、21年公認会計士・監査審査会事務局総務試験課長、22年内閣官房郵政民営化推進室内閣参事官。24年から現職。