解説

株式非公開化への対応で浮き彫りになる「社債権者集会」の課題

コベナンツ付き社債管理補助者設置債の拡大で社債市場を活性化

みずほ銀行 資本市場部長 /片山 大樹

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昨今のコーポレートガバナンス改革の進展や東京証券取引所の上場基準の厳格化に伴い、社債発行企業(以下、発行体)においてもMBO(マネジメント・バイアウト)による株式非公開化を選択する事例が増加している。こうしたなか当行は、ベネッセホールディングス(HD)において、株式非公開化時における社債権者集会の開催支援を行った。本稿では、かかる支援を通じて明らかになった社債権者集会の制度面での課題を確認するとともに、その課題を克服することでいっそうの拡大が期待される「コベナンツ付き社債管理補助者設置債」(注1)の現状を概観したい。

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かたやま だいき
97年入行。資本市場部、不動産ファイナンス営業部、グローバルトレードファイナンス営業部、証券部、社会・産業基盤第一部等を経て22年都市再生機構出向(経営企画部担当部長)。24年から現職。