解説

多くの企業が踏み出した決算の「場中開示」との向き合い方

市場予想だけで判断されぬよう投資家との対話方法を模索せよ

大和総研 政策調査部 主任研究員 /神尾 篤史

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東京証券取引所の取引時間延長を機に、上場企業の間で取引時間中の決算開示(場中開示)が広がりつつある。決算情報を含めた適時開示は速やかに行われることが望ましいが、開示方法によっては企業の意図しない短期的な株価の変動を招きかねない。場中開示の場合、決算説明資料を同時に開示したり、経営者が業績や今後の成長戦略を説明する機会を設けたりするなど、投資家とのより丁寧なコミュニケーションが求められる。

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かみお あつし
06年大和総研入社。財務省国際局出向などを経て、17年6月から現職。立教大学兼任講師や東京工業大学(現東京科学大学)非常勤講師を兼務。東京証券取引所の市場再編、コーポレートガバナンス・コードなど金融資本市場の調査を担当。