特集中堅企業 飛躍への道

対象企業の絞り込みが求められる政府の中堅企業向け支援策

「大」でも「中小」でもない独自の経営課題に焦点を当てよ

日本総合研究所 調査部 副主任研究員 /村瀬 拓人

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政府による既存の企業支援制度は、企業を「大企業」と「中小企業」の二つに分け、中小企業に手厚い支援を行ってきた。このため、グローバルに活躍する大企業と比べれば規模が小さいが、中小企業の定義に当てはまらない企業は、大企業と一括りにされて支援の対象外になることが多い。そこで政府は、これまでの中小企業中心の支援の在り方を見直し、新たに中堅企業という企業規模の区分を設け、支援制度の整備に乗り出している。本稿では、その具体的内容と課題を整理したい。

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むらせ たくと
08年一橋大学大学院経済学研究科修士課程修了、日本総合研究所入社。調査部マクロ経済研究センターにて日本経済や米国経済を担当。日本銀行出向後、調査部マクロ経済研究センター(日本経済担当)を経て22年から現職(財政・経済成長担当)。専門分野は内外マクロ経済、企業支援制度。