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神通力が霧散して「トランプ失望」にかじを切った日米株式市場

第一生命経済研究所 経済調査部 首席エコノミスト /熊野 英生

投稿日2025.03.07. /週刊金融財政事情

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もはやトランプ・トレードなどと浮かれている日本人投資家は姿を見なくなった。大統領就任からまだ1カ月半しかたっていないが、米国株や日本株の株価に影を落としている。当初は投資家の誰もがトランプ関税を貿易相手国から有利な対米投資条件を引き出すための口実に過ぎないと高をくくっていたはずだ。それが本気で実行し始めたので、投資家たちも青ざめていると思う。現在、株価を引き上げる有力な材料はトランプ政策に見当たらない。

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くまの ひでお
90年横浜国立大学経済学部卒、日本銀行入行。00年第一生命経済研究所入社。11年から現職。専門は金融政策、財政政策、為替・長短金利、経済統計。