特集電力市場の夜明け

エネルギー事業の案件形成を導く電力市場の構造変化への対応

「脱炭素の実現」に向けた価値の組み合わせが資金需要を喚起

三菱総合研究所 電力・エネルギー本部 デマンドサイドイノベーショングループ シニアコンサルタント /小玉 泰聞

三菱総合研究所 電力・エネルギー本部 デマンドサイドイノベーショングループ シニアコンサルタント /我孫子 尚斗

三菱総合研究所 電力・エネルギー本部 電力システムイノベーショングループ シニアコンサルタント /大谷 尚徹

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日本の電力市場改革は「安定供給の確保」「電気料金の抑制」「需要家の選択肢と事業者機会の拡大」を主な目的として進められてきた。一方、足元では再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、再エネの主力電源化や脱炭素社会の実現を支える機能への期待も高まりつつある。本稿では、再エネ普及に伴い変化する電力市場の価値構造を整理しつつ、金融機関に求められる新たな役割や事業機会、さらには今後の市場再設計の方向性について論じる。

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こだま たもん
18年に石油元売事業者に入社し、主に国内向け燃料油販売に従事。23年から三菱総合研究所にて蓄電池をはじめとした分散型エネルギーリソースに関する各種制度・市場動向の調査・分析、事業戦略策定等を支援。

わびこ なおと
19年三菱総合研究所入社。再エネに係る調査・分析・政策立案に従事。23年からディベロッパーへ出向し、主に再エネ調達業務を担当。現在は再エネに係る調査・分析や需要家の再エネ調達を支援。

おおたに なおゆき
20年三菱総合研究所入社。送配電事業に係る調査・政策立案やエネルギー関連サービス(需給シミュレーション、BlueGrid等)のモデル開発・分析に従事。各種電力市場(卸価格・出力抑制・非化石・FIP)の見通しをはじめとするエネルギー分野の定量分析を支援。