解説

銀行規制「現代化」の議論が追う成長と金融システム安定の両立

規制の効率化・簡素化は金融危機後の規制厳格化からの揺り戻し

早稲田大学 政治経済学術院 教授 /戸村 肇

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各国でバーゼル3最終化の実施が進むなか、欧米主要国から「銀行規制が自国の経済成長を阻害しないよう、規制の効率化・簡素化が必要」とする声が相次いでいる。この「銀行規制の現代化」の動きは、2000年代後半の世界金融危機後の規制厳格化に対する揺り戻しとも言えるが、今後どのように展開するだろうか。本稿では、主要国の足元の動向を踏まえ、国際的な論点を日本の課題と共に整理する。

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とむら はじめ
98年東京大学法学部卒。06年ロンドン大学Ph.D.(経済学)取得。カナダ中央銀行シニアアナリスト、北海道大学准教授、東京大学講師(任期付き)を経て15年早稲田大学准教授。21年から現職。14~19年金融審議会専門委員。専門分野はマクロ経済学、金融論、貨幣論、決済システム。