解説

資本コストや株価への意識を後押しする「ギャップ事例」の活用

投資家目線との「ずれ」の再点検が企業価値向上には不可欠

東京証券取引所 上場部企画グループ 統括課長 /池田 直隆

東京証券取引所 上場部企画グループ /伊藤 歩

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2023年3月から推進している「資本コストや株価を意識した経営」について、多くの上場会社が取り組みを始め、国内外の機関投資家からも高い関心が寄せられている。こうしたなか、東京証券取引所は追加的な施策を推進している。24年11月には「投資者の目線とギャップのある事例」および「投資者の視点を踏まえた対応のポイントと事例」のアップデート版を公表した。本稿では、投資者等へのヒアリングで得られた企業価値向上のヒントをもとにしたこれらの内容について、具体的な事例を挙げて解説する。

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いけだ なおたか
05年東京証券取引所入社。上場審査部を経て、10年から現職。市場区分の見直し・コーポレートガバナンスの充実に向けた検討、スタートアップ育成に係る制度整備など、東証における上場制度全般に係るルールメーク等を担当。

いとう あゆみ
21年金融庁入庁。保険会社のモニタリング、監査監督機関国際フォーラム(IFIAR)の活動に対する取り組みの推進に従事。23年から東京証券取引所に出向し現職。市場区分見直しのフォローアップをはじめとして、東証における上場制度全般に係るルールメーク等を担当。