解説

金融機関の参入で注目が集まる電力先物市場の活性化への期待

取引に係るリスクを低減し、電気事業者による活用を促進

経済産業省 商務・サービスグループ 商品市場整備室 室長 /笛木 知之

経済産業省 商務・サービスグループ 商品市場整備室 室長補佐 /藤森 慎太郎

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

電力先物市場は、卸電力市場における価格変動をヘッジするための重要なツールであり、2019年の取引開始以降、取引量は着実に増加している。地政学リスクに端を発した燃料・電力価格の市場リスクの高まりや、多様な事業者が参入した電力業界で信用リスクが顕在化し、電気事業者のリスクマネジメントが重要になったことがその理由である。今後、さらなる市場の活性化に向けては、クリアリング(信用リスクを遮断する機能)を支える清算参加者としての金融機関の参入がカギとなる(注1)。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

ふえき ともゆき
94年通商産業省(現経済産業省)入省。資源エネルギー庁にて石油流通政策を担当。北海道経済産業局総務課長を経て23年7月から現職。

ふじもり しんたろう
20年経済産業省入省。資源エネルギー庁にてエネルギー政策を担当。23年6月から現職。